ホルモンはヒトが体の中でつくりだす、ごくわずかな量で体に非常に大切な影響を及ぼす一定の働きをもった物質の総称です。
成長ホルモン・副腎皮質ホルモン・女性ホルモン・男性ホルモンなど、その名前にホルモンとつくものは、もちろんホルモンにちがいありません。そのほかにも体の中でつくられて、ほんのわずかな量で効果をだすことができて、ヒトや動物が生きていく上で重要な物質は, 名前にホルモンがついていなくても、広い意味でのホルモンと思ってよいのです。
たとえば、ビタミンDはホルモンのひとつとされています。 一方、プロスタグランディンという物質は、ホルモンのように働きますが、つくられた場所の近くで働いて、血液にのって遠くに行かないので通常はホルモンとは区別されます。 サイトカイン、レプチンなどもホルモンと考えてよい物質です。
ちがった物質をまとめてホルモンと呼ぶのは、ちょうど自転車も車も飛行機も「乗り物」というのと同じです。多くのひとが,乗り物といえば自動車を想像するでしょう。同じように、ホルモンという名前をきいたとき女性ホルモンを連想する人が多いでしょう。同じ乗り物でも、飛行機と客船が違うようにホルモンでも女性ホルモンと甲状腺ホルモンは全く違う役割をもった物質なのです。役割がちがうだけでなく、化学物質としての構造も全く異なるのです。
甲状腺ホルモンについては、とりあえず女性ホルモン・成長ホルモンあるいは副腎皮質ホルモンなどとは全く別の物質だと理解していただき、ホルモンという共通の言葉にまどわされないことが大切です。
